
現地にてマンション屋根の点検です。現状アスファルトシングル屋根です。元々建築当初もアスファルトシングルでしたが、ある改修工事の際にもう一層アスファルトシングルを重ね葺きしてありました。その上に塗装が施されていましたが、すでに劣化が著しく不具合が目立っています。

目立つ不具合の一部にはこんな状態も。屋根材が下地に密着しているので剥がすことはできませんでしたが、屋根自体がへこんでいます。おそらくシングル材の劣化に伴い雨水が浸みこみ下地を腐食させている可能性があります。屋根材の下には断熱材が入っているようですがこのままでは心配です。
アスファルトシングル屋根 劣化進行による破断

ひどい部分はこのように破断しています。下地に密着している事と、塗装で収縮が起こった為に引っ張られるような形で破断してしまったものと思われます。当然雨水も入りますし、破断の距離が長いので改修が必要となります。

破断箇所は大きいところで5~6か所で確認できました。長さも5m弱ほどあります。こちらの屋根は2.5寸の緩勾配なので雨水の流れるスピードも速くなく、多い雨量の時は常時不具合個所に水が当たっていることになります。
アスファルトシングル屋根剥離及びウレタン防水劣化

屋根材の剥離です。これは大小さまざまですが数えきれない状態です。少なく見ても30か所以上は見受けられました。破断と同じように下地に悪い影響を与えます。

軒先に一部排水溝があり、そこはウレタン防水が施されていました。しかし経年の劣化による剥離が生じており、防水機能が低下していると思われます。下地はRCですが防水層が無くなるとやはり水が浸みこみます。
近々の改修工事に合わせ施工内容と金額を詰めていく事になりました。低層の建物ではない為、1回の工事でしっかりした施工が求められます。既設の屋根材に合う仕様の防水塗料も使うことができるので工法を確認し、保証が付く施工をします。防水工事は既存の下地の確認が必須です。状態により仕様を変えたりすることもあります。今回はマンションの点検でしたが、もちろん一般の戸建ての防水工事も当社では行っております。雨が心配な時期ですのでお悩みの方は是非一度ご相談ください。