名古屋市緑区で錆びが発生した折半屋根を塗り替えしました!スレート屋根をはじめとして屋根にはいろいろな種類がありますが、今回の折半屋根は瓦やスレート、金属屋根とは施工方法からメンテンナンスまで全く異なります。本記事ではそんな折半屋根についてご紹介します。
まずこの折板屋根とは工場や倉庫などの大型建築物の屋根としてよく使われております。この屋根は厚さ0.6mmから1.2mmの鋼板を大きめの波型に成型した屋根材です。板状の物は紙であれ、鋼板であれ、平らな形状よりは折り曲げた形状の方が強度が高いため薄い鋼板でも建物を守ることができます。折板屋根は時折二等分を意味する「折半」と表記されることもありますが板を折る「折板」が正しい表記となります。
折半屋根の特徴
軽量で耐久性が高い
まず折板屋根の特徴の1つ目は軽量でありながら耐久性が高いことです。折板屋根によく使われる鋼板の多くはアルミニウムと亜鉛合金をメッキ加工したガルバリウム鋼板です。ガルバリウム鋼板は最近では戸建住宅の外壁や屋根材としても使用され注目を集めています。
このガルバリウム鋼板はそれまで広く使われていたトタンとりも錆びにくく、重さも軽いため建物にかかる負担を抑えることが可能です。そのため地震の時の揺れを軽減し、建物の倒壊を防ぐことができます。また、折板屋根の耐用年数は約20〜30年と言われております。
施工の自由度が高い
2つ目の特徴は施工の自由度の高さです。鋼板で作られている折板屋根は加工がしやすいためどのような形状の建物にでも対応できます。
工場や倉庫に設置する場合は大きく長い屋根を作ることができ、それ以外にもドームのような湾曲加工を施して設置することも可能です。
工期が短く、施工費用も安い
3つめの特徴は工期が短く、施工費用の安さです。通常、屋根工事では屋根材の下に野地板を葺き、屋根材を固定させる必要があるのですが折板屋根は建物の上に直接施工できるためタイトフレームなどの下地材は不要になります。そのためその分の費用を抑え、工事期間を短縮することができるのです。
メンテナンスの様子
次にメンテナンスの流れについてご紹介します。この折半屋根も金属屋根やスレート屋根と同様にメンテナンスが欠かせません。
下準備


まず最初に外壁塗装などと同様に下準備を行います。この下準備では高圧洗浄やケレン作業を行いしっかりと屋根の上の汚れを落とします。
この作業を行わないと塗料がしっかりと付着しないので塗膜の密着性を高めるためにもチョーキングや塗膜の剥がれなどはしっかり洗い流して乾燥させましょう。
下塗り


下準備が完了したら塗装を行っていきます。塗装は下塗り・中塗り・上塗りの3段階で行い、塗膜を形成していきます。
まず、下塗りでは錆止め効果のある塗料を使用し錆の再発と拡大を防ぐようにします。
中塗り・上塗り作業


下塗りが完了し、しっかりと乾燥したら中塗りと上塗り作業を行っていきます。
この中塗りと上塗り作業では紫外線や雨水などによる劣化を防ぐために耐久の優れたシリコングレード以上の塗料を使用します。また、折半屋根は太陽光を最も浴びやすい箇所のため、遮熱効果や断熱効果があるのかどうかも確認しておきましょう。
おわりに





綺麗に仕上がりました!
折板屋根は耐久性に優れているので頻繫にメンテナンスを行う必要はありませんが錆が発生していないか、塗膜の劣化がないかを10年から15年の周期でチェックするようにしましょう。
私たち街の外壁塗装やさんでは無償で点検を行っておりますので屋根の状態が気になる方はお気軽にお問い合わせください。