名古屋市熱田区のお客様のお宅の雨樋を塗装させて頂きました。雨樋とは屋根の周りに付属している管で雨水を下に流す役割があります。今回はそんな雨樋を形成している軒樋(のきどい)と竪樋(たてどい)についてご紹介させていただきます。
軒樋の役割について

軒樋(のきどい)とは文字通り屋根の軒に取り付けられている横向きの長い建材で、屋根に降った雨水を受け止める部材です。
この軒樋が破損したり、落ち葉などのゴミなどで詰まったりしてしまうと、雨水の排水機能が著しく低下してしまい、雨漏りの原因となったりします。
軒樋があることで、雨水は直接地面に落ちることがなく排水ができるので、地面に雨水で溝ができて水たまりになるような二次災害も起こりません。このように地面を侵食してできた水たまりは、縁の下や基礎に雨水が浸水する可能性があり、基礎部分の腐食の原因になることがあります。軒樋を設置することで、雨水による建物の侵食防止というお住まい全体を守る、大きな役割を果たしています。
竪樋の役割について

竪樋(たてどい)とは地上に雨水を流す為に建物の壁面に設置されている部品が竪樋です。軒先の集水器から外壁に近づける為の雨樋は呼び樋、外壁ではなく屋根の上に取り付けられている雨樋を這樋と呼びますが、全てまとめて竪樋と呼ばれるケースが多いです。竪樋は重力で徐々に下がり隙間が生じる場合があります。
軒樋・竪樋の塗装について
下準備
塗装するにあたってまず下準備としてケレン作業を行います。雨樋は塗料を吸い込まない素材でできており、表面がツルツルと滑らかなため塗料の密着性が悪く、このまま塗装しても塗膜が剥がれてしまいます。そのため、雨樋に目の細かいサンドペーパーなどで多少の傷をつけるケレン作業を行うことで、雨樋と塗料の密着をよくするのです。
上塗り作業


ケレン作業が完了したら、上塗りを塗布していきます。塗りムラや塗料の劣化を防ぐため、2回に分けて塗っていきます。
雨樋に塗装をする場合は、壁か屋根、もしくは窓サッシと同じ色にするのがおすすめです。
事前に塗装を行うことなくカラーシミュレーションで雨樋の色も確認していただく事も出来ますので、もし塗装の仕上がりにお悩みを抱えている方はお気軽にお問い合わせください。
おわりに


一般的な雨樋は丈夫な素材で作られていることもあり、雨樋塗装は屋根・外壁塗装などと比べれば塗装の優先度は低いかもしれません。しかし、雨樋が劣化して機能しなくなると雨水の汚れという小さな問題から雨漏りといった大きな問題まで引き起こしてしまう恐れがあります。そうなってしまうと修繕に大きな費用がかかってきてしまいますので、無駄な費用をかけないためにも定期的なメンテナンスや点検は行うようにしましょう。